機動力と火力のバランスの取れた装甲偵察車両。乗員は4名。戦場を素早く偵察し、機会目標を排除し、素早く脱出することを主任務とする。
アメリカ軍・ロシア軍双方が使用可能な対空車両。 【対航空】のタグが付いているように、初期装備は30mm連装対空砲や対空ミサイルなど、対空を意識したものとなっている。
一方で武装をアンロックする毎にこなせる役割が増えていき、57㎜機関砲や対戦車ミサイルを搭載すれば、対地上ビークル戦闘も行えるようになる。 特に57㎜機関砲は威力が高く連射可能であり、LCAA ホバークラフトやM5C ボルトのような軽車両なら一方的に撃破できるほか、 主力戦車に対しても、対戦車ミサイルを組み合わせて死角から先手を取れば大破ないし破壊することが可能。 対空車両の名前とは裏腹に、アンロックが完了し武装が揃えば、非常に高い対地攻撃力を備えるようになる。
欠点は機動力が低いこと。キャタピラ駆動ではなく車輪式であるため、不整地での移動はやや苦手。 加えてキャタピラとは違い、停止したままで方向転換が出来ないため、入り組んだ場所で立ち往生してしまうと中々脱出できない。 運用する際は開けた場所か、あるいは舗装道路を走るように意識するとスムーズに行動できるだろう。
モデルとなった車両はフランスのEBRCジャガー装甲車。EBRCは仏語で「Engin Blindé de Reconnaissance et de Combat」の略称で、日本語では「装甲偵察/戦闘車」に相当する。 名称の通り偵察任務や歩兵支援に対応できる装甲車として設計されており、長らくフランスで使われてきたAMX-10RC装甲車やERC-90装甲車などを統合・置換する目的で調達されている。
ユーロサトリ2018で公開されたEBRC装甲車はフランスのネクスター、タレス、ルノー・ディフェンス等が共同で開発したもので、同時に兵員輸送用のVBMRグリフォン装甲車を開発した。 このVBMR装甲車とEBRC装甲車はどちらも同じシャーシをベースに開発されており、構成部品の70%に互換性があるとされている。 これにより調達費は一両あたり100万ユーロ(約1億3000万円程度)にまで抑えられており、最新の装備を備えながらも比較的コストを下げることに成功した。
EBRC装甲車には火力支援も行えるよう強力な武装が施されており、主兵装として対空射撃にも使用できる40mm機関砲や2発(予備弾2発)のMMP対戦車ミサイルを備えるほか、遠隔操縦式の7.62mm機関銃などを持つ。 防護力も基本十分なもので、放射線や化学兵器等に汚染された環境におけるNBC防護性のほか、重機関銃の徹甲弾や至近距離で爆発した榴弾砲の破片、ある程度の地雷に対する防護力が保証されている。 このほか非対称紛争で各国に被害を与えているIEDに対して機能するアクティブ妨害装置やミサイル警報装置、ミサイルを迎撃するためのTDA製APSおよび射撃探知システムを装備している。
本作におけるEBRCは名称がEBAAになっており、偵察能力とトレードオフする形で近距離防空車両(Anti-Air)としての能力を付与されている。 またアメリカ軍およびロシア軍双方が使用しており、トルコ製のMAVと同様に本車もフランスによって両国に供給されているようだ。
最新の20件を表示しています。 コメントページを参照 画像を表示
最新の20件を表示しています。 コメントページを参照 画像を表示