L9CZ のバックアップの現在との差分(No.2)
軽量かつ信頼性の高い、極めてユニークなデザインのピストル。L9CZは、素早く正確で致命的な射撃を可能にする。
ダメージ
※頭部命中時2倍 アタッチメント特徴、アドバイス、補足
パッチ履歴銃器紹介チェコの銃器メーカー、ラウゴアームズのセミオートピストル「エイリアンピストル」が元ネタ。設計者は過去にCZスコーピオンEVO3を設計していた事でも有名。この会社も彼が立ち上げたものである。 名前の由来はピストルの前方部分が、映画「エイリアン」シリーズのエイリアンに見た目が似ている事から名付けられた。それもありビジュアルイメージでもこのエイリアンをモチーフに描かれている。 そんな「エイリアン」と言うからには、さぞかし奇抜な見た目をしている…と思いきや外見は細身の綺麗な本銃である。爬虫類を思わせるステッピンググリップの他、滑り止めの施されたスライドに下部レールや光学機器のマウントを備え、拡張性の高い今らしいデザインへと仕上がっている。 ではこの銃を「エイリアン」たらしめる箇所はどこか…、それは内部構造にある。それまでの拳銃の常識を覆す新進気鋭な設計を備えたのが本銃である。 本銃はバレルを極めて低い位置にオフセットした独特なデザインをしている。エイリアンっぽい流線形のフロントシルエットも、バレル位置によるところが大きい。 一般的な銃では発射時に銃弾の発射されるバレル部分とグリップ位置(これをボアラインという)のズレに伴う上方向の力を受けるのが基本であるのに対し、本銃はバレル位置が親指付け根に近いお陰で上方向の反動は極めて小さい。こと拳銃においては他に例を見ない独特な設計である。 本来拳銃では、このバレルが収まる箇所にスライドを元に戻す役割を担うバネ(リコイルスプリング)が組み込まれている。では本銃でリコイルスプリングがどこに行ったかと言うと、なんとバレル上部へと配置。一般的な拳銃とは配置位置が全くの逆である。この設計を取る事で、射撃時にスライドまるごと後退させる必要がなくなり、銃上部のリコイルスプリング周辺をスライドへ固定する事が可能となった。つまり光学機器を載せるマウント部分をフレームへ固定できた*1のである。射撃の様子を見ると、実際にスライド側面だけが動きアッパーは全く動いていない様子が見て取れる。 拳銃のスライドに乗せる形式で固定する方式では、一射ごとに光学機器が大きくブレてしまう為再度サイティングするのに時間を要する。実際にゲームでも射撃時の反動によってドットサイトのドットがブレてしまい、再度狙いをつけるのに苦労する場面を経験した事があるのではないだろうか。 ところが本銃は光学機器を載せたアッパー部分が後退しない為、あとは射撃時のリコイルコントロールにさえ注意すれば再度サイティングするのも容易である。 これでも十分名作なのに、まだ終わらないのがエイリアンピストル。ただでさえ低いボアラインを削るべく、なんとハンマーすらアッパー部分に搭載。つまりハンマーも上下逆さま状態で組み込まれている。もうこの時点であらゆる全てが反対にくっ付いている。「なんだこの銃は…」となるのも頷ける設計である。 まだまだある。本銃の作動方式にはガスディレイブローバック方式を採用したことでバレルを銃のフレームへ固定が可能となった。これにより連続射撃時にもブレない高い精度を実現している。 またサプレッサー等バレルに装着するマズルデバイスを搭載した場合でも、自重によるバレル影響をほぼ無視できるため、精度が悪化しにくい。これは特殊部隊などサイレンサーを多用する射手にとって大変ありがたい仕様である。 こうした超絶設計を盛り込みながらもパーツ数を少なく抑えられており、更にフィールドストリッピングも可能。またグリップは細身で握りこみやすくトリガーフィーリングも良好。加えてファイアリングピンを極めて小さく軽くしたことで落下による暴発を可能な限り少なく抑えている。まさに至れり尽くせりな銃と言えよう。 これだけのこだわりを持って作られただけあって、値段は1丁約4700ドル(日本円で70万円程度)と非常に高価。大体カスタムモデルのガバメントやグロックが20~50万円程度であることを考えると非常に高価だと言えよう。 そんな値段にも関わらず、最初の販売分は全て完売。更に各国の競技射撃選手や特殊部隊員からもオーダーが入っており、フランス特殊部隊GIGNは部隊員用に約60艇を発注、最近だとゼレンスキー大統領の警備隊員が装備していたりと、その実力の高さがうかがえる。 コメント全ページのコメント欄について改行は非推奨です。 |
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